モーターサイクル・ダイアリーズ


モーターサイクル・ダイアリーズ


動画の評価


冒険旅行    ☆☆☆☆☆☆

青春      ☆☆☆☆☆

友情      ☆☆☆☆☆

おすすめ度    ☆☆☆☆☆☆☆



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動画の感想と評価、レビュー



キューバ革命の指導者として名高いチェ・ゲバラを主人公にした作品。

彼がまだ23歳の学生だった頃が描かれています。

ゲバラの映画は「28歳の革命」「39歳別れの手紙」がスティーヴン・ソダーバーグ監督により撮られていますが、この映画はその「ゲバラもの」とは監督も主演も異なります。

スティーヴン・ソダーバーグの2編の映画は革命家としてのチェ・ゲバラの軌跡を追った物語だったけれど、この「モーターサイクル・ダイアリーズ」でのゲバラは革命家になる前の、初々しい青年として登場しています。

医学生で、インテリで、冒険心にあふれる青年、ゲバラ。

彼は大学を休学して、年上の友人のアルベルトとともに、バイクに乗って南米大陸を縦断する旅に出かけます。

壮大な冒険旅行にワクワクしているゲバラの姿が瑞々しい(*^^*)

革命の指導者としていかついイメージがありましたが、この映画では理想と希望を胸に抱いた、ひとりの青年として描かれていて親しみを感じました。

ゲバラを演じたガエル・ガルシア・ベルナルの演技もすばらしいです。表情の素敵な俳優さんですね。
純情そうであどけなさをまだ残しながら、感じやすい心を持ち、時々深い洞察力を感じさせる表情になる。
のちの革命家となるチェ・ゲバラを思い起こさせるようでした。

ゲバラとアルベルトが2人でバイクで旅する南米の景色の雄大で壮観なこと!!

映像の撮り方も美しく、若者2人の旅路を一緒にワクワクしながら楽しめました。
相棒のアルベルトのひょうきんでお調子者で、情に厚いキャラクターが楽しく、良い味になっていました。
たしかにラテンの男性ってこういうイメージ(笑)

旅をしていく途中で、彼らは様々な土地の人たちに出会うことになります。

土地を追われた共産主義者や、先住民の人たちに触れ合い、彼らの置かれている厳しい状況を知ります。

ゲバラはこの旅を通して南米の問題に気がつき、苦しむ人々を救うためにはどうしたらいいか考え、自らの理想を追い求め始めるかのようにみえます。

「南米に国境はない。南米をひとつにしよう」


ラスト近くのゲバラの言葉に、後の彼の革命家としての理想が表れているかのようです。

ただしそうした思想のことは明確には語られません。

あくまで若者二人のたどる旅路が最後までダイナミックかつ情趣豊かなタッチで描かれています。

この映画のテーマは旅そのもので、旅を通してひとりの青年の心が変化していく様子が丹念に映し出された作品だと思います。
旅好きにはたまらない!そんな映画でした。



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