ボビー・フィッシャーを探して



ボビー・フィッシャーを探して




動画の評価


感動ドラマ      ☆☆☆☆☆

スリリング      ☆☆☆☆

家族の絆       ☆☆☆☆

おすすめ度      ☆☆☆☆☆☆


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動画の感想、レビュー、あらすじ



天才的なチェスの才能を持った少年のお話。

チェスのことなんか全く知らないので、大丈夫かな?と少々不安で鑑賞しましたが、とても面白かったです。

ルールを知らなくても、チェスのシーンはスピード感があり迫力満点で楽しめました。

この映画は、チェスを通して成長していく少年の心を丁寧に描いた感動的な物語です。

そして少年の家族や、教師、対戦相手の少年たちなどの思い・葛藤も丹念に織り込まれています。

光を取り入れた柔らかな映像も美しく、達者な俳優達の演技も見ごたえがありました。

中でも主人公のジョシュ役の少年、マックス・ポメランクのキラキラ光る、純粋な眼差しが印象的でした。
相手の心を見透かしてしまうかのような瞳。


主人公のジョシュは、7歳でチェスの才能に目覚め、それを知った父親がチェスの教師をつけて息子の才能を伸ばそうとします。

ジョシュはどんどん頭角をあらわしていき、チェスのキッズ大会で優勝をおさめるのですが、やがていつも勝たなければいけないというプレッシャーに押しつぶされそうに…

「負けるのが怖い。たぶんいつも一番じゃない方がいいんだ。そうしたら負けても大丈夫なんだ」
ジョシュはぽつりと呟きます。


父親や教師の過度の期待を負担を感じるジョシュがかわいそう。


でもこの映画のすばらしいところは、ジョシュが周囲の大人たちに振りまわされながらも、彼自身が成長していき、自分ならではのチェスのやり方、美学を見出していく点です。

負けるのを恐れる心、プレッシャーとどう向き合うか、どう戦うのか。
彼は自分でその強さを身に着けていき、大人たちと対等になっていく。

ジョシュはすごく優しい純粋な心を持った少年で、チェスの対戦相手に見せる優しさや思いやりには胸がじんとしてしまいました。

ラストの大会シーンでは、チェスのルールがわからなくても背筋がゾクゾクするほどスリリングでした。
ハイスピードで戦わされる、激しく巧妙な心理戦。
表情や視線の動きのとらえ方が見事。

ライバル役の少年の、苦虫を噛み潰したような表情も良かった(笑)


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