マンハッタン


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動画の評価


ロマンティック       ☆☆☆☆

コメディ          ☆☆☆☆☆

シニカル          ☆☆☆☆☆

おすすめ度         ☆☆☆☆



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動画の感想とレビュー、あらすじ


ウディ・アレン監督。

タイトルどおり、これはニューヨークの街自体が主役といってもいい映画だと思います。

まず、のっけからニューヨークの街並みがモノクロの映像がどんどん映し出されます。

ガーシュインの音楽にのせて。

かっこいい摩天楼のビル群や、セントラル・パーク、庶民の活気にあふれた路地裏の風景まで。

そしてニューヨークを賛美するように、花火がばんばん打ち上げられる。

これは完全なニューヨーク賛歌ですよね。(笑)

本当にウディ・アレンはこの街を愛しているようです。


そしてその街で密やかに行われる、恋愛模様が展開されます。

主役のアイザックはウディ・アレン自身が演じています。

アイザックはコンプレックスを抱え、シニカルな人生観にとらわれた男性。

彼は17歳の女の子と付き合いながらも、親友の不倫相手のメリー(ダイアン・キートン)に恋をしてしまう。

彼女との恋愛が始まるときの、意気投合してずっと話をして、川辺を散歩をしながら夜が明けていく。
そのシーンのモノクロの映像がとても美しかったです。


複雑な恋愛模様、からみあうエゴ。

いつものウディ・アレン映画と同様に、登場人物たちはみんな個性的で、自己主張が強く、饒舌です。

そのセリフに共感したり、反発したり、苦笑したり、考えさせられたり・・・

みんなプライドが高く、傲慢なようなのですが、それぞれに悩みがあり、自分の人生の道を見つけようともがいている。
その人間の弱さ、脆さを感じさせられるところが、面白いと思います。

知的で、インテリぶっていても、理屈ではどうにもできない恋に振り回されてしまう様子がおかしい。

彼らの会話の掛け合いは、ユーモアにあふれて面白く、笑いながらも、さりげなく深いセリフがあったり。


17歳の女の子のトレーシーが、純粋でひたむきな存在感を放っていて印象的でした。
彼女を演じたマリエル・ヘミングウェイ、何だかヨーロッパの女優さんのような雰囲気があって素敵でした。

あと、アイザックの元妻のレズビアンを演じたメリル・ストリープも強烈な印象を残しましたね。


ウディ・アレンの映画では、登場人物のキャラクターが個性的でそれぞれ引き立っていて、それでいながら俳優さんたちがすごく自然に演じている感じがするのが良いですね。

あっちにいったりこっちにいたり、右往左往しながら、最後に自分にとって一番大切なものに気がつく主人公。

彼がニューヨークの街をひたすら走る場面も名シーン。

美しいモノクロの映像や、会話に引き込まれて、ロマンティックでほろ苦い映画の世界に浸ってしまうのでした。


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