ギター弾きの恋



ギター弾きの恋



動画の評価

 
切ない恋愛       ☆☆☆☆☆☆

ロマンティック     ☆☆☆☆☆

素敵な音楽     ☆☆☆☆☆☆☆

おすすめ度     ☆☆☆☆☆☆

 

dTVで配信中!







動画の感想、あらすじ、レビュー



ウディ・アレン監督によるしんみりと味わい深いラブ・ストーリー。

天才ジャズギタリストのエメットが主人公です。

キャラクターの造形がしっかりしているので、てっきり実在のミュージシャンかと思ってしまいましたが、架空の人物なんですね。

主演はショーン・ペン。

このエメット、ミュージシャンとしては天才で、一流でありながら、普段はどうしようもない性格。
目立ちたがりやの見栄っぱり、女遊び大好き、賭け事大好き、仕事はすっぽかす。

ショーン・ペンは、シリアスな役が多いけれど、こういうおちゃらけた役柄もしっくり似合いますね。

普段はだらしがないんだけど、ギターを持つと雰囲気が一変。
愛おしそうに楽しそうに演奏する姿が素敵です。
そのギャップがいい感じです。


こんなエメットがある日出会ったのは、口のきけない女の子のハッティ(サマンサ・モートン)。

エメットは常日頃から「女とは深入りしない」と公言していましたが、可愛らしく、心の純粋で優しいハッティと付き合ううちに情が移り、一緒に暮らすようになります。

エメットが演奏しているのを見つめるハッティの、うっとりするような、優しさにあふれた眼差しが印象的でした。

ハッティは音楽を通して、エメットの本質を愛していたんじゃないのかな。


しかし、自分を天才的なミュージシャンだと自負している彼は、ただの洗濯係に過ぎないハッティを、自分にはふさわしく女だと考えているようです。

傲慢だなあと思うのですが、彼はハッティを捨て、上流階級の女性(ユマ・サーマン)と結婚してしまいます。

美しくお金持ちの妻を、アクセサリーのように周囲に見せびらかすエメット。

でもお互いに愛し合って結婚したわけではなかったので、結婚は長続きせず、破綻します。

孤独になったエメットは、ハッティの元に戻り、「また付き合ってもいいんだぜ」と声をかけますが、彼女はもう別の男と結婚して家庭を持っていました…


ハッティを失って初めて、自分にとって一番大切なものだったことを思い知るエメット。

自業自得、といってしまえばそれまでなんですが、人生ってそういうものですよね。

そのときは一番大切なものが何なのか、わからない。失ってから気づく・・・

エメットがミュージシャンとして何よりも大切なギターを、叩き割るラストシーンが切ない。。

恋は人を幸福にするし、哀しませもする。まるで音楽のように。


全編に渡って軽快かつ哀愁あるジャズが流れていて、味わい深い物語とともに音楽も堪能できました。

dTVで配信されています。