レボリューショナリー・ロード /燃え尽きるまで



レボリューショナリー・ロード




「タイタニック」以来の共演となる、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット。

甘いメロドラマ的なものを予想して観たのですが、全然違いました。
リアルでヒリヒリと胸に痛いような物語でした。

恋愛をして、結婚をして、ハッピーエンドの果てにあるものとは・・・

恋をするときって、相手に自分の理想を見てしまうのかもしれません。
その理想が裏切られて、相手に幻滅し、関係が破綻してしまう夫婦を切実に描いた物語です。


動画の評価

 
切ない、泣ける恋愛       ☆☆☆☆☆☆

シリアス         ☆☆☆☆☆

熱演度         ☆☆☆☆☆☆

おすすめ度       ☆☆☆☆☆


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動画の感想、レビュー、あらすじ



ケイト・ウィンスレット演じるエイプリルは、火のような情熱を持った女性。

冒険好きで野心家のフランク(レオナルド・ディカプリオ)と出会い、たちまち恋におちて結婚します。

しかし結婚して子どもが生まれると、生活をしていくためにフランクはサラリーマンとなり、ごく普通の平凡な主婦としての生活が待っていました。

エイプリルは、自分達は特別な才能にめぐまれた存在のはずなのに、みんなと同じ平凡な生活をしていることに納得ができません。

そこでフランクを説得して、パリへ渡って新たに人生をやり直そう、と持ちかけるのですが、フランクは家庭を守るために現在の生活を優先します。


夢と現実の狭間で葛藤する二人。


主演の二人は体当たりの演技で、けんかのシーンは舞台劇を見ているかのような張りつめた臨場感があり、ハラハラしてしまいました。


誰しも多かれ少なかれ、若い頃の夢をあきらめて、現実の生活を折り合いをつけなければならないときがやってくるのかもしれません。

でもこの映画のエイプリルは、どうしても妥協することができず、苦悩します。

その情熱的な性格がエイプリルの美しさだったのに、今ではほとんど狂気のように彼女を追いつめてしまっている。

でも何とか努力してフランクとの関係を立て直そうとする様子が、見ていて痛々しい…


エイプリルは冒険心を失ってしまったフランクに幻滅し、愛することが出来なくなってしまいます。

そして引き起こされる悲劇的な結末。

自分の家庭を自分の居場所だと思えない、エイプリルの絶望が悲しい。


壊れかけても、だめになっても、何とかやり直そうともがく夫婦の関係にとことん寄り添った作品です。
その人間ドラマは息詰まるような緊張感で見ごたえがありました。



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