ダージリン急行


ダージリン急行




ずっと気になっていたウェス・アンダーソン監督の作品。

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」という映画を観てから、好きになった監督さんです。

映像にもこだわりが感じられるし、カメラのアングルや、編集の仕方なども面白い。

独特の会話のテンポ、ユーモアのセンス。笑いながら観られて、でもしんみりと味わい深いのです。


動画の評価


ファミリードラマ     ☆☆☆☆☆

コメディ、笑える     ☆☆☆☆

ロード・ムービー     ☆☆☆☆☆

おすすめ度        ☆☆☆☆☆



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動画の感想とレビュー、あらすじ



「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」も、家族の物語でしたが、この「ダージリン急行」も兄弟の絆を描いた作品です。

ダージリン急行とは何かというと、インドの北西部を走る長距離列車のこと。

長く疎遠になっていたアメリカ人の3兄弟が、兄弟間の絆を取り戻そうと、インドに集まり、列車で旅をするお話です。


なぜインド?!と不思議になってしまいますが、実はむかし、彼らがまだ子どもだった頃に家を出てしまった母親がインドに暮らしているらしく、その母親に会いに行くのが目的なのでした。


3兄弟はそれぞれに問題を抱えています。

このおとぼけ3兄弟の珍道中が面白おかしく描かれています。

兄弟間の絆を取り戻し、結束し、母親へ会いにいく勇気を起こすため、インドの聖地を巡っていく彼ら。

でも、所詮異教徒である彼らが、聖地巡礼のまねごとをしても、ちぐはぐなのですね。

それでもインドの「スピリチュアル」な経験をしようと必死になる彼らの姿が、おかしくもあり哀しくもある。

そのどうにも馴染めない感じや、ちぐはぐ感も、この作品の味わいとなっています。


3兄弟を演じた俳優たちがそれぞれにすばらしく、息もぴったり。

元彼女の留守電をチェックしてしまう三男のエピソードには笑ってしまいました。

もうみんな立派な大人になっているのに、3兄弟が揃うと、長男は弟たちを小さな子どもみたいに扱う。
そして弟たちはそれに反発しながらも、結局は従ってしまうのもおかしかったです。

3人はけんかをしながらも曲がりなりにも結束していき、長く会っていない母親に会いに行くことにする。

子どもの頃に見捨てられた母親へ会いにいくことは、彼らにとって辛い試練なのですね。

その再会を乗り切れたのも、兄弟が一緒だったから。
最後にはしんみりしてしまいました。兄弟っていいなあ・・・


インドの田舎の風景が美しく、清々しい。
彼らと一緒に列車の旅をしているかのように楽しんで観ることができました。

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