イングリッシュ・ペイシェント



イングリッシュ・ペイシェント





動画の評価


切ない、泣ける恋愛      ☆☆☆☆☆☆

ロマンティック        ☆☆☆☆☆☆

感動ドラマ          ☆☆☆☆☆

壮大なスケール        ☆☆☆☆☆☆☆

おすすめ度          ☆☆☆☆☆☆☆



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動画の感想、レビュー、あらすじ


砂漠のエキゾチックなロマンあふれる恋愛映画。

第二次世界大戦時の北アフリカが舞台となっています。

全身にひどいやけどを負った謎の男が、野営の病院に運びこまれることから物語が始まります。
その男は記憶を失っているといい、「イギリス人の患者」とみんなから呼ばれます。

その「イギリスの患者」はナースのハンナ(ジュリエット・ビノシュ)の手厚い看護を受けながら、少しずつ過去の記憶を回想していきます。
そして彼の過去のシーンがフラッシュバックとしてよみがえるという構成になっています。


その男の名前はアルマーシ(レイフ・ファインズ)といい、彼はかつて北アフリカの砂漠地帯の地図を作るという任務についていました。

彼はそこで出会ったチームの仲間の妻・キャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)と激しい恋におちることになります。

寡黙で品のある佇まいでありながら、熱狂的な感情を胸に秘めたアルマーシ。
知的で繊細な美しさのキャサリン。

初めて会ったときから惹かれ合う二人。
キャサリンが仲間の妻なので、注意深く距離を置いていたのですが、砂漠で車が横転し、一晩をともに過ごさなければならなくなり、それを機に相手に対する思いを抑えられなくなります。

戦時下、しかも砂漠なので、いつ死ぬかもわからないという状態にあるため、否が応にも二人の恋愛は盛り上がる。
大人の恋ですね。

でもキャサリンの夫のクリフトンが二人の関係を知ってしまい、悲劇を引き起こすことになります。

砂漠の風景がとても美しく撮られています。
砂漠が激情をかきたてて、人を狂わせていくかのように、物語はドラマティックに展開していきます。

郷愁をさそうようなノスタルジックな音楽も、胸に染みます。


ラストでアルマーシがキャサリンを抱き上げて砂漠を歩きながら涙を流すシーンは、とても悲しくて美しい。


「あなたが私を風の宮殿へ連れて行ってくれるのがわかっているわ。
それだけを私は求めていたの」


キャサリンの詩的な言葉とともに、いつまでも胸に焼き付いています。

dTVで現在配信されています。