バッファロー’66

 

バッファロー’66


動画の評価


ロマンティック       ☆☆☆☆

おしゃれな映画      ☆☆☆☆☆

ハートウォーミング    ☆☆☆☆

おすすめ度        ☆☆☆☆☆☆


dTVで配信中!




動画の感想、あらすじ、レビュー


ヴィンセント・ギャロの初監督作品だそうですね。

全体的にグレーっぽい映像が味があってかっこいいです。

ヴィンセント・ギャロが主人公の弱さや情けなさをとことんさらけ出していて、哀愁漂うキャラクターを作り上げています。

この主人公のビリー、自意識過剰で、どうしようもなく見栄っ張り。
でも傷つきやすくて繊細で、根はお人好しみたいで、憎めない。

そんなビリーが一番見栄を張りたいのが両親なのでした。

彼は結婚したと嘘をついてしまったために、両親に「嫁を連れて来い」と言われてしまいます。

そこで彼は偶然出会った女の子のレイラをさらって
「俺の女房のふりをしてほしい」と無茶な頼みをするのでした。

レイラを演じるクリスティーナ・リッチがとても良いですね。
たっぷりアイシャドウを塗ったまぶたに、アンニュイな表情がセクシーです。

ブルーのタイツにバレエの衣装も、ちょっとロリータっぽい彼女の雰囲気に似合ってます。

この女の子がまた変わった子で、ビリーに誘拐されたのに、怖がるそぶりもなく、むしろ彼のことを気に入ってしまった様子。

彼の両親の家でビリーの奥さんのふりをしているうちに、本当にその気になってしまったみたい。


だめ男のビリーと、一風変わった女の子のレイラ。
二人の間にほのかに恋愛が芽生えていくのがキュートで微笑ましいです^^

ボーリング場でレイラが1人でダンスをするシーンは印象的でした。
スポットライトが当たり、靴を鳴らしながら、気だるげに踊るクリスティーナ・リッチがクール。


レイラは、見かけは悪ぶっているビリーの本質的な繊細さや、優しいところをちゃんと見抜いていて、そんな彼を好きになったんだろうなあと思いました。

都会の片隅で出会う、不器用な二人のぎこちないラブストーリー。
素敵な物語でした。

dTV で現在配信されています。