ロスト・イン・トランスレーション



ロスト・イン・トランスレーション




動画の評価


ロマンティック    ☆☆☆

コメディ              ☆☆☆

繊細な感性      ☆☆☆☆

おすすめ度      ☆☆☆☆


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動画の感想、あらすじ、レビュー


ソフィア・コッポラ監督が、東京を舞台にして撮った作品です。

主演はビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソン。

この映画でテーマとなっているのは、旅先で人が感じる「孤独感」。

人の孤独を描くのに、東京ほど適した都市ってないのでは?とこの映画を観て思ってしまいました。

東京は人口の多い大都市だけれども、秩序が整然と整っていて、人々は礼儀正しい。

でもだからこそ外国から来た異邦人には「入っていけない」ような感じがあるんですね。

外国人が感じるその孤独感を、ソフィア・コッポラ監督ならではの視点で、繊細に表現していました。


主演のボブを演じるビル・マーレイがいいですね☆

彼は日本にCMの撮影に来たハリウッド俳優なのですが、仕事においても家庭生活においても、どこか自分を見失っているようなところがある。

彼は滞在している東京のホテルで、アメリカ人の女性・シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)に出会います。

シャーロットはカメラマンの夫に同行して東京にやってきたはいいものの、特にやることがなく退屈気味。

彼女には地に足のついていないようなふわふわした雰囲気があります。


ボブもシャーロットも、東京という完全な異国の地にあって、同じように孤独感を感じていて、お互いに引き寄せられるように親しい友人同士になります。

その孤独な男女が東京という大都市の夜をあてもなく漂うようなシーンが印象的でした。

外国人から見た東京という街も興味深かったですね。

美しい街だと思ったり、変な街だと思ったり。

外国人が他の国を撮ると、大抵おかしな歪みが生じるものですが・・・

それを「偏見」だととらえると鼻についてしまうかも。

個人的にはその違和感を含めて、外からの視点で自分の国を眺めるのも面白かったです。


お互いに結婚相手がいるボブとシャーロットは、東京という街で心の交流を持つことになりますが、お互いにパートナーがいるので、それ以上に深い関係になることはありません。

愛そうとしてもできない、そのもどかしさも、作品の良い持ち味になっていると思います。

ラストに雑踏の中で、ボブはシャーロットに何を囁きかけたのでしょうか・・・?

この映画は現在dTVで観ることできます。